ニューサイクリング 図書館

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座談会 加藤 一氏を囲んで(1967年6月第34号)S42

◆スペインの旅  高橋長敏

◆シクリスム概論 レースの型式と種類  鳥山新一 

◆オーダーメイド読本 体と自転車  有吉一泰

◆第1回サイクリングトロフィー ペーパーテスト解説  鳥山新一

 

f:id:jcao:20201021224917p:plain112頁 180円

  

◆四国の旅  小布施義雄 

◆伊勢ひとり旅  内藤勝義

◆初春の伊豆半島へ  木内真実 

第3回全日本学生自転車競技新人戦

 

自転車とバスと桜の内山越え(本社主催)

鶴峠越え  佐々山厚

私の失敗談  佐藤賢一

丹波高地  栗本敬三

野辺山高原と軽井沢  岩田和雄

 

#座談会 加藤一氏を囲んで

加藤 一、沼 勉(ベロクラブトオキョウ)、有吉一泰(同左)、加藤純一(早稲田高校)、鈴木昭男(世田谷高校)

 

加藤一:ギヤは何枚ぐらい踏んでるの?

鈴木:トラックですか、ロードですか?

加藤一:両方やってんの。俺たちの頃と変わってないね。

沼:日本の競技体系がそうなってるんです。片方だけじゃ大会に出られない。両方に強くないとね。

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加藤一:じゃあ、ロードは何枚?

鈴木:52×16。

加藤一:ふーん。ヨーロッパではどのくらいだと思う?

鈴木:もっと高いんですか?

加藤一:46×16だよ。そうしてそれが必要か教えてやろう。(中略)

 

沼:いくら力があっても速くは回せない。

加藤一:だから欠けているのは回転の練習だよ。特に16才前後の脚に52×16なんて酷だよ。(中略)

加藤純:試合の時だけ重くするんですか?

加藤一:怒れば重いものをふめるの。だから回転能力さえつければいざという時は力は出るんだ。

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【どんな時代?】

 グループサウンズ

 ビートルズ来日公演以降、エレクトリックギター等の楽器を自ら演奏しながら歌うグループが日本で次々とデビューするようになる。

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 若者向け芸能雑誌「週刊明星」がこれらのグループや音楽を総括して「グループ・サウンズ」と呼び始めたことをきっかけに広まった呼称とも言われるが、定かではない。

 

 GSブーム初期にはジャッキー吉川とブルー・コメッツ、ザ・スパイダースが人気グループとなり、中期から後期にはザ・タイガース、ザ・テンプターズ、オックスが人気になった。

 

 しかし、長髪やエレキギターといった要素は、コンサートでの事故や失神する少女現象などもあいまって、不良、若者の非行に結びつけられ、一般社会からの風当たりは非常に強かった。

 

 

 

◆ シクリスム概論 レースの型式と種類  鳥山新一 

・・オートバイ誘導レースのドミフォンは、トラックレース中で最も迫力のある、スリリングなレースであり、それだけに人気も高いが、わが国では材料もこの種目の選手もいないため、残念ながら一度も行われていない。(中略)

 

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  次に眼につくのは大きなチェンホイールであるが、ドミフォンでは空気抵抗が小さくなり、100㎞/hという高速で走るためには脚の回転がオーバーランしないようにギア比を上げているのである。

 

 また、バーのグリップ位置も高くなり、走路からの強い衝撃が手に伝わるのを防ぐため太いグリップを用意している点に注目されたい。・・