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座談会 長距離サイクリングを語る(1966年8月第25号)S41

◆アルプスローバーをつくる  萩原慎一

◆ルネルスとスポーツ車と  杉野 安

◆オホーツク紀行  綿貫益弘 

◆奥武蔵   山王峠・仁田山峠  鈴木保則

 

f:id:jcao:20201011214431p:plain 奥多摩渓谷(鳥山新一)

 

◆ シクリスム概論 自転車競技の基本  鳥山新一

◆スポーツ車のメンテナンス カンパニヨロの分解掃除(2) 横尾 明

◆キャンプを楽しもう  坂田幸平

 

◆鎌倉と切通し  山本貞夫

◆自転車競技場の使い方とエチケット

連載小説 緑の代償  大屋典一

自転車競技アラカルト 一周レースのこと 

 

#座談会 長距離サイクリングを語る

宮寺 弘(日本サイクリング協会事務局長)、鳥山新一(JCA常任委員)、鈴木正文(サイクルフレンドクラブ)、高橋 浩(横浜サイクリングクラブ)、小山泰男(港サイクリングクラブ)、今井彬彦(本誌編集長)

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・・今年になってから、日本全国を一周したいとか、九州一周したいとか、北海道に行きたいとか、それでどうしたらよいかという問合せが非常に増えてきた。

 

 ところがそういう人に基礎知識がない。経験も全然ないような人達が、いきなり長距離ツーリングをやりたいという希望が多い。ずうずうしいのは自分の車を持ってないから、なにか自転車を都合してくれというような人が、昔からあったけど、今もそれがあとを絶たない。・・(宮寺氏の言葉)

※イラストは66年3月増刊号から「基礎知識があれば安心」

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【どんな時代?】

 小説氷点

 北海道の医師一家を舞台に、養母と養女の愛憎劇や義兄妹間の恋愛感情など、複雑な人間模様が深い心理描写とともに書かれているクリスチャン作家三浦綾子の小説。

 

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 朝日新聞社が募集した「1千万円懸賞新聞小説」で731作品の中から選ばれ、当時では破格の賞金と無名の主婦だった三浦の受賞が話題を呼んだ。

 

 1966年にテレビドラマ化されて視聴率42%を記録するなどブームに。単行本は上下巻計466万部販売され、14カ国語に翻訳されている。

 

 三浦は25歳の頃より肺結核などを患い、長い闘病生活を送ったため、賞金は入院費用などのため実父が作った借金返済と教会への寄付に充てられた。

     ウィキペディア他より

 

 

 

 

 ◆オホーツク紀行  綿貫益弘

・・やがて、正午を過ぎたろうか。それでもー雨は上がった。一度やめようと決めていた腰を上げるのは億劫だったが、さりとて留まる理由もなく、少し考えた挙句荷物をまとめて出発した。

 

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 舗装は直ぐ切れる。それでも海岸の砂地は雨上がりで適当に締まり、走り好い。かなり流れの速い雲を気にしながら、単調な海岸線をひた走った。

 

 浜頓別から30キロ、北見枝幸(えさし)の町に入る頃、それでも雨は完全に上がった。枝幸から先は鉄道も無く辺鄙な道北の、更に辺鄙な所であった。50キロ先の次の町に着くためには、今日もナイトランを覚悟せねばならなかった。・・