◆華やかなレースの裏側で ー日本プロチームの戦いー後編 柴野邦彦
◆世界選手権への長い道 第9回 加藤 一
◆’78のフランス・シクロツーリズムを振り返って ミッシェル・ドロール
430円 148頁
◆第1回全日本スーパーサイクルスピード大会 鈴木幸男
◆ 私の自転車4 ー乗る事と作る事を通して見た私的自転車論ー 今井 義
◆フォト 冬の旅 堀越誠一 / 雪の頃の会津 原 明吉
高見峠と紀州街道 坂野裕彦
◆カメラマン ジャン・ジャフレ 欧州サイクルレース 今井千束
◆用語あれこれ 車種名など 今井彬彦 / 新版 自転車用語集 6 用品編
◆プロテウスのフレーム自作キットで、オリジナルフレームを
網代 ー東京都下の静寂境ー 堀田一郎
現代自転車用語の奇礎知識(1)
写真を撮る姿勢 原 明吉
大窪寺へ ー四国霊場八十八番札所ー 栗井志朗
# 新春エッセイ特集 -旅で会った人 忘れられない人ー
今井彬彦、小上馬正和、市川陽一、北畠 昭、森 一久、堀越誠一、
岡 邦彦、綿貫益弘、想田国博、高田健司、高橋裕晴、山田鉑雄、
花田尊文、山根徳太郎、園尾哲郎、渡部伸彦、安田 基
・・黒いホースが目に入り、ブリキ缶に山水をあふれさせている。私はきっと家の中を伺ってからホースに口を付けたと思う。山水は口の中を凍らせるくらいに冷たく、後頭部の下の辺りを刺激した。(中略)
私はそそくさと庭を出て愛車を引き寄せて、その場を立ち去ろうとした。
その時、後ろから声が声がして、私は正直ドキッとして振り向くとオバサンが走って来るではないか。私はイヤな予感がしたに違いない。
だが、その予感は見事に外れた。・・(岡 邦彦氏の文章)
※イラストはイラストACのわびさびさんの作品
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【どんな時代?】
米中国交樹立
中国が文化大革命による混乱と破壊から立ち直った1978年、経済は疲弊し、国民生活はどん底状態にあった。外を向けば中ソ国境には百万のソ連軍が展開し、その威嚇におびえていた。
そのため、中国は米国との関係改善を進め、1978年12月人民大会堂での内外記者会見で、アメリカと外交関係を樹立することを発表した。
日中国交正常化に次ぐ米中国交樹立は、ソ連に対する決定的な抑止力になり、中国としてほぼ安定した国際環境を整えることに成功した。
※写真は渡米した鄧小平副総理とカーター米大統領
こうして内外環境のお膳立てができたところで、中国はこのチャンスを逃すべからずとばかり改革開放へ踏み切った。改革開放には実は初めから、日本とアメリカが深く関わり合っていたのである。
◆古峰原峠・粕尾峠(1) ー天狗の棲む峰ー 新田真志
・・白装束の行者が木立をかき分けて登ってくる。(中略)古峰ヶ原、それは天狗の棲む峰にふさわしい。静寂たる山中で繰り広げられる修験道の地である。
舗装も切れて、ガレた道が続く。カーブを一つ曲がるたびに肩で息をつく。かなり登って来た感じで、植物相も変わって来た様だ。・・