ニューサイクリング 図書館

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西上州早春賦(1994年3月号)H6

◆ツーリングのすすめ 植原 郭(シクロサロン) 

◆ベルギー思い出の残骸  上阪卓郎

◆NC道案内 52 都心坂めぐり(東京都) 紺田愛幸

◆まものたち 新田眞志、萩原 浩

 

f:id:jcao:20180915195443j:plain580円 90頁

                                                            金峰牧場(山梨県) 中植昌樹

◆エッセイ風フォト紀行 入笠山にて   写走派「風」

◆山本秀男のエッセイ風MONO学 7 タイヤとリム その1

 

北摂ラリー’94 チャレンジ・ザ・コルシカバイク(兵庫県)

サイクルツーリストに役に立つかもしれないコラム  石丸英明

【クラブハウス】MTBクラブ うに(埼玉県浦和市)

 

# 西上州早春賦 回想・吹きすさぶ風冷たき頃  糟谷武彦

 

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・・群馬県多野郡上野村楢原。神流川を遡ったその一番奥の集落浜平に位置する奥多野館。ここを利用し始めてからかれこれ二十年近くが経とうとしている。

 

 初めてここを訪れた時は、一年中で 一番寒い季節で、氷点下十数度といったその日の気温を記憶している。以来、僕は四季を通じて幾度となく(中略)

 

 突然、ゴーッという音とともに強い風が吹き荒れた。(中略)一瞬風に舞った落葉松の霧氷の結晶が、風が吹き去るとともにその勢いを失って、辺り一面にフワフワと浮かんだままになったのだ。

 

 朝の光をいっぱいに浴びた彼女たちは、未だ日影となっている向こうの尾根を背景にしてキラキラ輝き続けていたのである。・・

 

 

 

 

 

【どんな時代?】

 大往生

 永六輔著のエッセイ。岩波新書より1994年3月に刊行された。全国を旅する永が出逢った、有名無名全てを含めた各地の様々な人々から老い・病・死について語られた様々な言葉を集めた名言集である。200万部をこえる大ヒットとなった。  

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 特に「葬式をキチンとやってくれる坊主や仲間」というところが心に残ります。

 

 「坊主」も大事です。葬式を安上がりにするために葬儀場の会員募集を検討する時間があるなら、ぜひ僧侶とのご縁を育てることに心と時間を使ってください。

 

 仏教は生きている間に役に立つ教えです。葬儀はその延長上にあり、さらには極楽に往生(往って新たに生きる)するための道なのですから。

     慈雲寺新米庵主のおろおろ日記より    ※一部補足

  

 

 

 

 

◆ツーリングのすすめ 植原 郭氏

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・・勿論、私はツーリング派だから大いに走った。その結果、九百枚程たまった五万分の一地形図や、二十万分の一地勢図に書き込んだ私の轍の跡である朱線は点から線へ、そして網の目のように広がっていった。(中略)

 

 峠だって大小合わせて千カ所以上は登ったろうし、城跡だって五百~六百カ所は行ったと思う。(中略)

 

 が、しかし、地図を眺めていると、まだまだ朱線の引いてない地域は沢山残っているし、まだ行ったことのない城跡だって数千カ所は残っている。まだまだ走るぞーと思う今日この頃ではある。・・