◆日帰りで三つの峠を越える 広瀬洋子
◆山地チャレンジ記行 大堀 聡
◆三国街道と佐渡街道 古い道しるべの採集 はやし・かずみ
200円 84頁
◆オーダーメイド読本 機械に関する知識 有吉一泰
◆一人で車種別に自転車を持つ シクロスポルティーフ2 今井彬彦
◆古東海道を探る 鎌ヶ谷騎
◆旧中山道 木曽路はすべて島崎藤村一色に 園尾哲郎
◆イタリアの自転車レース 鈴木正文
#軽量車へのエチュード -その試作と試乗のメモからー 千葉洋三
・・散歩用の足として、軽い車を造った。あたうるかぎり軽いことを念じつつ、あちらこちらをいじりまわした。軽い事については1グラムも疎かにしなかった。
私がのって愉しむクルマなのだから、好きなパーツを選んだ。たとえ軽いものがあろ
うとも好かぬものは捨てた。
素人がやることだから、自転車のためにならぬことばかりしているにちがいない。素人は手出しすべきでないといわれるものの、自分の道具を造るのに参加する愉しみは捨てがたい。・・
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【どんな時代?】
金田正一 400勝達成
1969年もまた、思うに任せない苦しいシーズンとなったが、閉幕間際にようやくゴールテープ目前となった。
10月10日、中日戦で城之内邦雄をリリーフした金田は9回まで丁寧なピッチングを続け、不滅の大記録が誕生した。川上監督はあと1イニングで勝利投手になれる城之内をマウンドから下ろし、金田を投入したのだ。
「うれしい……」。インタビューに答えた金田は、ここで絶句したという。
この年、金田は巨人の5連続日本一を見届け、引退を表明した。「寂しさはない。すがすがしい気持ちで引退できる」 目には涙が光っていた。
◆信州紀行のうち 秘境 柳久保池と過疎部落 今井彬彦
・・五万の地図を見るとこの左右(そう)の部落の辺りは、海抜800mの高度で、等高線がここだけきわだって荒く、高原状の地形を見せていた。信州の誰も注目しない山の中の小さな高原、これは何よりも行って見たい意欲をそそった。その魅力が一先ず川下へとハンドルを向けさせた。
この下りはもうけものだった。その分岐から犀川のほとりまでは楽しい下りが待っていた。良い路面の地道、これはツーリングに出て一番楽しいひとときだ。
そうなると景色どころではなく、ただ風を切って走る快感を味わうだけだ。目のすみに、現れては後ろにとんで行く両側の木立、次第にせり上がってくる前方の山。カーブする時の自転車と身体の傾きの快感など。これは言葉で説明しても経験のない人には、やはり伝わらない感じだろうと思う。・・