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軽量車の試作(1969年11月号)S44

◆日帰りで三つの峠を越える  広瀬洋子

◆山地チャレンジ記行  大堀 聡 

◆信州紀行のうち 秘境 柳久保池と過疎部落  今井彬彦 

◆三国街道と佐渡街道 古い道しるべの採集  はやし・かずみ

 

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◆オーダーメイド読本 機械に関する知識  有吉一泰

◆一人で車種別に自転車を持つ シクロスポルティーフ2  今井彬彦

◆古東海道を探る  鎌ヶ谷騎

 

◆旧中山道 木曽路はすべて島崎藤村一色に  園尾哲郎

◆イタリアの自転車レース  鈴木正文

 

#軽量車へのエチュード -その試作と試乗のメモからー  千葉洋三

・・散歩用の足として、軽い車を造った。あたうるかぎり軽いことを念じつつ、あちらこちらをいじりまわした。軽い事については1グラムも疎かにしなかった。

 

 私がのって愉しむクルマなのだから、好きなパーツを選んだ。たとえ軽いものがあろ

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うとも好かぬものは捨てた。

 

 素人がやることだから、自転車のためにならぬことばかりしているにちがいない。素人は手出しすべきでないといわれるものの、自分の道具を造るのに参加する愉しみは捨てがたい。・・

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【どんな時代?】

 金田正一 400勝達成

 1969年もまた、思うに任せない苦しいシーズンとなったが、閉幕間際にようやくゴールテープ目前となった。 

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 10月10日、中日戦で城之内邦雄をリリーフした金田は9回まで丁寧なピッチングを続け、不滅の大記録が誕生した。川上監督はあと1イニングで勝利投手になれる城之内をマウンドから下ろし、金田を投入したのだ。

 

 「うれしい……」。インタビューに答えた金田は、ここで絶句したという。

 

 この年、金田は巨人の5連続日本一を見届け、引退を表明した。「寂しさはない。すがすがしい気持ちで引退できる」 目には涙が光っていた。

       週刊ベースボールオンラインより

 

 

 

 

◆信州紀行のうち 秘境 柳久保池と過疎部落  今井彬彦

・・五万の地図を見るとこの左右(そう)の部落の辺りは、海抜800mの高度で、等高線がここだけきわだって荒く、高原状の地形を見せていた。信州の誰も注目しない山の中の小さな高原、これは何よりも行って見たい意欲をそそった。その魅力が一先ず川下へとハンドルを向けさせた。

 

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 この下りはもうけものだった。その分岐から犀川のほとりまでは楽しい下りが待っていた。良い路面の地道、これはツーリングに出て一番楽しいひとときだ。

 

 そうなると景色どころではなく、ただ風を切って走る快感を味わうだけだ。目のすみに、現れては後ろにとんで行く両側の木立、次第にせり上がってくる前方の山。カーブする時の自転車と身体の傾きの快感など。これは言葉で説明しても経験のない人には、やはり伝わらない感じだろうと思う。・・