ニューサイクリング 図書館

ランドナー / 輪行 / 峠 / 地道 / オーダーメイド

シクロテクニーク(1971年8月号 特集増大号)S46

  鳥山新一 著

    ◆第1章 スポーツ車とサイクリスト

    ◆第2章 良い車とは

    ◆第3章 スポーツ車の基礎知識   

    ◆第4章 スポーツ車の設計

    ◆第5章 フレーム材料と工作

    ◆第6章 オーダーメイドのはなし

                    ※いずれもかなり専門的な内容

f:id:jcao:20180626172213j:plain350円 112頁

 

・・昔からハブの回転の軽いことが、自転車が軽く走るために不可欠の条件といわれてきており、「ハブはキャンパ」といった信仰に近いものを持っている人が多い。(中略)

 ハブやボトムブラケットなどの回転部分の回転摩擦は、その大きさが空気抵抗やころがり抵抗に比較するとけたちがいに小さいため、実際には無視して一向に差し支えない。(「14ハブ等の回転部の摩擦抵抗」より)

 (*゚▽゚)ノ  この記事の一部をお読みになりたい方はこちら

 

 

・・一般にドロップハンドルの効果として、ドロップのバーの下を持てば、乗車姿勢が流線形になるため、空気抵抗が軽減でき、スピード向上に役立つと信じられているが、これは実は思い過ごしにすぎない。

f:id:jcao:20200410025032p:plain


 風洞実験のデータでみると、トラックレーサーでドロップのバーの下を持ち、うんと前傾姿勢をとった場合と、バーを天地逆にしてアップにして乗ったときの空気抵抗係数とではほとんど変化が見られない。・・(「15空気抵抗」の項より)

            ※イラストはイラストACのヨギリリさんの作品

 

 

 ・・熱心なサイクリストは、オーダーの車で軽量化のために各部の肉抜きを試みたりしているが、「楽しみ」でやる自己満足ならそれはそれでいいとしても、「走って軽く」という目的からみれば見当ちがいも甚だしい。

 

 サイクリングの場合重量の点は荷物も沢山あることだし、あまり無駄なことに神経を使わずに、もっと大切なタイヤにこそ神経を使うべきである。・・(「17重量の影響」より)